昔からリビングに置いているiPadとデジタルピアノ。この2台を連携して自動演奏ができたら音楽を嗜む時間ができるかもしれない、ということでちょっとやってみました。
CMEのWIDI Jackというものを使います。CMEは便利なMIDIアクセサリを開発している企業です。
これはBluetooth 5 / LEを使用してMIDIのシリアル信号を飛ばすI/Fです。これならiOSとMIDI楽器がつながるというわけ。MIDIの頭文字のMをひっくり返してWIDIね。Wireless Midiってことかな。
大きさは3.5cm角ぐらいでコンパクトです。
接続
デジタルピアノの背面にあるMIDI端子へ接続します。MIDIコネクタがL字なので、楽器の背面に大きくケーブルが出っぱることがなくスッキリしていて良いですね。
通電すると青いLEDが光ります。
MIDIにもバスパワーがあったとは知りませんでした。でも考えてみれば80年代から電源が不要なMIDIパラボックスや信号マージボックスなんていうMIDIアクセサリがあったわけで、それらもきっとバスパワー駆動だったのでしょう。
MIDIにもバスパワーがあったとは知りませんでした。でも考えてみれば80年代から電源が不要なMIDIパラボックスや信号マージボックスなんていうMIDIアクセサリがあったわけで、それらもきっとバスパワー駆動だったのでしょう。
電源が入ったらCMEの公式iOSアプリ、WIDI Appを立ち上げてペアリングとファームウェア更新をします。
準備ができたところで、iPadアプリで自動演奏をしてみました
なるほど、これはいいです。取りこぼしや遅れもなくサクサク自動演奏してくれます。有線MIDIと全く同じ感覚で使えます。
このデジタルピアノは背面にアコースティックピアノを模した反響板がついているタイプなので、ラジカセでピアノを聴くのとは違った趣でピアノライクな音を楽しむことができます。
iOSでMIDIファイルを演奏するアプリ
音楽観賞用なので、できるだけ操作がシンプルなMIDIプレーヤーアプリを探してみました。とりあえず動作テストをするにはもってこいのアプリ。起動したら画面左下のmi.1アイコンをタップしてBluetooth MIDIインターフェースの接続をタップします。
接続ができたら、このアプリ内にたくさんのクラシックピアノ曲のMIDIが収録されていますので、好きなだけ演奏させることができます。
他のMIDIデータの収録も可能で、MacのFinderのiOS同期画面からアプリ内へMIDIデータファイルを追加することもできます。
また、BGMとして楽しむのであれば、
このアプリはMIDIファイルを連続再生できるのでBGM用に適しています。Bluetoothの接続はたまにうまくいかないことがあるのですが、先に紹介したPiano JukeboxでぺリングしてからMidiOnStageを起動すると安定してBluetooth MIDIをつかめます。
MIDIファイルの追加はAirDorpでできるので便利です。
さらにバックグラウンド再生も可能なので、再生スタート後は別のアプリに画面を切り替えても演奏が止まりません。作業中のBGMに使えます。
生演奏のピアノMIDIデータを求めて
これらのアプリを使ってしばらくお試し演奏をしてみたのですが、なんとなく不自然というか打ち込みっぽい単調さを感じてしまいました。下手なMIDIデータはスーパーの店内で流れているアレ、あのBGMっぽくも聞こえてしまいます。
そこでネットを探してみたところ、とても品質が高い生演奏で作成したMIDIデータを発見!
ピアノコンクール「e-Piano Junior Competition」の入賞者がコンクールで演奏した時のMIDIデータが公開されていました。これはヤマハとGoogleが協賛していたコンクールです。
e-Piano Junior Competitionはこちらから。
このデータは本当にすごいです。表現力が打ち込みデータと全然違います。テンポのわずかな緩急、線形ではなく感情的なクレッシェンド、ペダリングによる響きの調整などなどフリーの打ち込みデータとは表現が比べものにもならず素晴らしいです。
余談ですが、このデータは生演奏の音声ファイルとセットで機械学習用のデータセットとしても公開されています。ピアノ演奏を耳コピするAIの開発に使ってみることができるようです。
さて、今夜も自宅で生演奏を聴きながらまったりしてみます。
0 件のコメント:
コメントを投稿