捨てるにはちょっともったいない雑誌はこれまでPDF化して残しているので、これを使ってどうやって電子化した本をiPadでみたらいいものか週末試したところ、ようやく基本が見えてきました。
まずは、スキャンしたPDFはJPEGとOCRで透明テキストが埋め込まれているものになりますが、iPadのPDFビューワソフトによってPDFに埋め込んだ本のスキャン画像表示性能にかなりの差があることがわかりました。PDFは規格が公開されているので、SDKを流用しているものより独自に表示エンジンを実装しているアプリの方が拡大やスクロールが非常にスムーズなようです。
これまで数個のアプリを試したところでは、Cloud Readerが一番スムーズに表示ができます。次点はGood Readers。Good Readersは始め表示がもっさりしているなと思っていましたが、PDF表示オプションのプリキャッシュ(Pre-cache adjacement pages)をオフにしたらまずまずの表示速度になりました。i文庫はiBookのような蔵書サムネイル一覧がよいのですが、JPEG埋め込みPDFはアンチエイリアス処理のスムーズさが弱く文字が読みにくいです(ページをめくるアニメーション重視なのでしょうか)。
総合的にはネットワーク経由でファイルをiPadに転送できる手段が豊富なGood Readersが良いようです。欠点といえば縦書き本用の右閉じ設定ができないこと。これは和製PDFリーダーにしかみられない機能ですね。また、文字が小さく拡大縮小を繰り返すような本、ページ数が多い本は表示がとにかく軽いCloud Readerにファイルをコピーして読むのが良いようです。Good Readersには他アプリにファイルをコピーする機能があるので、これを使うと簡単にGood ReadersにダウンロードしてきたPDFをCloud Readerで開くことができます。
閲覧アプリはこのような感じで整理できましたが、本のスキャン設定をどうしたらよいものかはまだ最終的な答えが出ていません。できればoz magazineアプリのように紙媒体の雑誌をそのままiPadアプリ化したものと同程度の画質でみれることが理想なのですが。
いまのところわかってきたのは、300ppi以上でドキュメントスキャナでスキャンした後、Acrobat Proで150から200ppiへダウンサンプリングするのが一番きれいかつファイル容量を節約できるようです。はじめから200ppiでスキャナにかけずに、解像度を上げてスキャンして、あとからデジタル処理で解像度を下げた方がきれいだということです。
でも、さすがにスキャンでそこまで手間暇かけることは正直大変なので、200ppiでJPEG圧縮度低めでスキャンをかけたものをそのまま使用することにしています。
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