ソフトシンセにはおおきく2種類あって、一つは往年の名機といわれるアナログシンセをシミュレートしたもの、もう一つはパソコンベースならではの複雑な演算をするデジタルシンセである。
Native Instrumentsはそのどちらも得意なメーカーで、Pro-53(ベースになっているのはシーケンシャル・サーキットのProphet-5)やB4(もちろんこれはハモンド・オルガン)といったビンテージものからAbsynth2(もともとこれはフリーウェアでNIがライセンスを買い取った)やSpectral Delayのようなデジタルシンセまでいろいろそろっている。
NIのWebサイトで最近気になっているのが画面右上に出てくるサンプルプレーヤーである。
これは実際のソフトウェアシンセのGUIをモチーフにデザインがされており、ボタンやボリュームつまみなどがよくできている。・・・と思うのは私のようなソフトシンセユーザーだけかもしれないが、ソフトシンセを使っているユーザーの立場から言わせてもらうと、使い慣れているソフトシンセのインターフェースがWeb上にあるとついつい触ってしまうのである。
つまりいつも使い慣れているものと同じGUIをWeb上に置くと、ターゲットユーザーに受け入れられやすいのではないかというのが私の仮説である。実際に昔のキノトロープのサイトのように本をメタファーにしたWebデザインはたくさんあるし、PCのデスクトップを再現したFlashというのもある。
こう考えてみると、世の中にあるインターフェースというものをもっと観察していくべきだなと感じる。電気のスイッチや自動車の運転席、コンビニの陳列棚など考え出したら応用できそうなものは世の中に無限にあるような気がしてきた。
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